しんぼ言集


「オヒョーオヒョオヒョー」
1巻「舌の記憶」栗田たま代
泣き声。描き文字。

「こんな恐竜のうんこの化石のような汚らしいキノコが
何でキノコの王様だ、王様はマツタケだよ!!」
5巻「臭さの魅力」大原社主、トリュフについて
料理マンガで食材をうんこに例えるのはタブーでは……。

「シャブシャブとスキヤキの良いところを取ったので
シャブスキーと名づけました。」
5巻「牛なべの味」料理店の店主
この名前を聞いて「くだらないギャグマンガに出てくるシャブ中の外人みたいな名前だな」と
思ってしまったのは私だけでしょうか。

「舌がすべるなんて変ねえ。
今日は油をぜんぜん使わない料理だったのに。」
7巻「ボクサーの苦しみ」栗田ゆう子
とても若い女性とは思えない、栗田さんのオヤジギャグ。
しかもうれしそうに…。

「馬鹿どもに車を与えるなっ!!」
14巻184ページ 海原雄山
渋滞を前にしてこのセリフ。中川も「ははっ」とか適当こいてるけど、もし後で
「馬鹿どもに車を与えない件はどうなった?」とか聞かれたら一体どうするつもりなのでしょう。
まあたいていこういうのって勝手なもので言った側は忘れているのが常だが。

「うさぎ追いしかの山……子鮒釣りしかの川……
日本人の心のふるさとの味やわ……」
16巻「対決!!野菜編<後編>」京極万太郎
なぜか京極さんのうしろの背景が日本の野山に……。
ぜひとも実写でこのシーンを再現してほしい。
もちろん「ふるさと」もフルコーラスで。

「田畑さん、いい時期に結婚するわねえ。」
27巻56ページ 谷村部長
美味しんぼにはふきだしの先に当てる人物を間違えたり
よけいな字が入ってたりするミスがよくあるが、これはきわめつけ。
珍しい谷村部長のオネエ言葉。

「平川さんのお相手の松井季理子さんは、
お金持ちのお嬢さんにありがちな嫌味がなく、
気持ちのよい方なのでホッとしました。」
28巻「フランス料理とラーメンライス」栗田ゆう子
栗田さん、やっぱり二木さんのこと………。
同じこの回の栗田さんの
「うっふん」も気になる。
何かたくらんだ時のセリフ(描き文字)です。うっふん。

「大して年は違わないのに、団氏は大出版社を実力で手に入れ、
一方おまえときたらあさましく食い物あさりか」
29巻「「究極」の弱点<前編>」海原雄山、山岡に向かって
そもそも比べること自体おこがましいと思うのだが。
海原雄山、実は親バカ?

「ヒラメがシャッキリポンと、舌の上で踊るわ!」
31巻「鍋対決!!」栗田ゆう子
シャッキリポン!!なんて素敵な響きなんでしょう。思わず口ずさみたくなりますネ!
実はこのホームページのタイトルも最初「栗田ゆう子のシャッキリポン!!」にしようと
思っていたのですが、それでは初心者に敷居が高すぎると姉に指摘されやめたのでした。

「香りと味の金波銀波に揺られてたゆたう快感ってやつだよね。」
54巻「水出しコーヒー」山岡士郎
「やつだよね」と言われても。
まあ栗田さんなら同意してくれるんだろうけど。

「ひいいい、もう勘弁、勘弁。
ちゃんとしたものを食べさせてくれえ!」
58巻114ページ 山岡士郎
今時このオチはないだろう。
もうここまでくると作者自身も(少なくとも作画家は)「つまんね〜」と
わかっていながらヤケクソで描いているように感じられたのだが。


「そんなもの使う奴はマゾヒストだね、だからあれは
MS−DOSじゃなくて、SM−DOSってんだ!」
59巻「マルチメディアと食文化」山岡士郎、ウインドウズについて
美味しんぼでSMという言葉が出てくるとは。
山岡さんのまるでマックのまわし者なんじゃないかと疑えるほどの
ウインドウズに対する憎しみはすさまじい。
「「ウインドウズ95」なんて大騒ぎしたけど、5年前のマッキントッシュにも追いついてないよ!」
「(起動画面を見て)おまけに、ほら、その画面のダサくてみっともないこと、
まともな美的感覚があったら使えたもんじゃない!」
「だからさ、マッキントッシュという優れたシステムがあることを知らないばかりに
大勢の人間がコンピュータで苦労しているのが
二十世紀の悲劇のひとつなんだけど、藤村さんもその一人ってことさ。」
「ウインドウズなんて、MS−DOSがマックをマネるために
厚化粧しただけの代物だ!MS−DOSほど使いにくいものはないよ!」
これを読んだおじさんの読者なんかは「俺の買ったパソコンはそんなにひどいものなのか……」と
落ち込んだのではないだろうか。

「先生は、「そこらで売っている子供用の器は程度が低すぎる。
そんな器を使わせたら、しっかりした美的感覚が養えない」と
おっしゃって、士郎さんのために、
何種類もの器をお作りになったんです。」
68巻「父と子<後編>」おチヨ、海原雄山の愛情について語る
海原雄山の親バカセリフ第二弾。
しかもただの親バカではなく、
親バカ・傲慢・自惚れと三拍子揃った大変素晴らしいセリフです。

「山桃の持つ、鄙(ひな)に生まれて鄙で育った少女の持つ
純な味わいが充満して、心が和むわ。」
69巻「浮気計画!?」栗田ゆう子
………そうですね(考えるの面倒になった)。

「ただ、ひと言だけ。シングルモルト・ウイスキーを、
それぞれの楽器の名演奏家とすると、
ブレンデット・ウイスキーは、そのオーケストラです。
そして、オーケストラで一番大事なのは指揮者、
すなわち、マスターブレンダーでしょう。
パタソンさんのこのブレンデット・ウイスキーは、
マエストロの指揮したオーケストラに勝るとも劣らない、
深い感動を俺たちに与えてくれました。」
70巻「スコッチウイスキーの真価」山岡士郎
………ひと言……?通訳の人大変だっただろうなあ。

 

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